プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「ただいまー」

ドアを開けるといるおじさんとおばさん。明日で最後だと思うとつい、涙腺が緩む。

「音菜?」
「ご、ごめん。何でもないよ」
「そう」
「おじさん、おばさん」

勇二に声をかけられ、音菜の奥にいる勇二に目をやる。と同時に花束と言っていいのかわからない5本の花の束。

「音菜を僕に会わせてくれてありがとうございます」
「え…?」

差し出された花束、そしてその言葉。おばさんは目を丸くして驚いた。

「音菜の生い立ちは音菜から聞いています。だから、お二人に感謝したいんです」
「……ありがとう。勇二くん」
「いえ、こちらこそです」



たとえ今、離れ離れに暮らしていてもおばさん達と家族という契約を結び、幸せだと思う。
勇二の家族と一緒に過ごすのも

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