プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「音菜?」


本当なら今にも泣きたいはず。でも、音菜の目に涙はない。


「……私、日本で葬儀がしたい」
「音菜のしたいようにすればいいよ」
「ああ。家族葬になるかもしれないけど、いい?」
「うん。私だけじゃきっと無理だし」


遺体の引き取りは日本に帰る時にして貰い、おじさんたちが暮らしていた家に向かうことにした。

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