プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―

「音菜は小学校の時とかに好きな人っていなかったの？」
「うん。他人なんて信じても意味ないって思ってたし、裏切られるのが嫌だったから。だったら始めから深く付き合わないほうがいいと思ってた」

「でも、勇二が気になると」
「うん…。どうしようもないくらい勇二が気になって仕方ない」



初めての気持ち


音菜は他人に気持ちを伝えていた。

　『裏切られる』

そんな気持ちは初めからなかった。

初めて自分から信じてみようと思った人。
初めて出来た女友達だった。