プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
ローテーションを組んでおり、音菜達は3時からの一時間。

「本木くん。ここに置いとけばいいの?」
「そう。よろしくな」

そこには音菜が書いた小説を置いてある。


「音菜。どこ回る?」
「大丈夫かな…」
「大丈夫だって。おっ、お化け屋敷行こ」

(お、お化け屋敷!?)

「ゆ、優香達は?」
「昼から来るってさ」

『3Fお化け屋敷』


「ここだな。行くぞ」
「うん…」


中に入ると本格的なメイクや被り物、演技までもがとても本物らしく出来ている。






「やっぱり苦手~」



中で、ずっと勇二の手を握っていた音菜。そのため、勇二の手は汗びっしょりだった。






「嫌なら嫌って言えば良かったのに」
「だって、ここまで恐いとは思わなかったんだもん」
「ふっ。本当、俺となら何でも話すな」
「そうかな……?次は私が行きたいところね」
「言わなくてもいいよ」








言わなくてもいい。君が行きたいところなんてわかってるから――
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