プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「終わったー」
「おっ。じゃあ、自由時間にしようか」




片付けが終わり、先生の一言で後夜祭が始まる20分程前に各自、運動場へ向かう。







「ねぇ、水沢音菜っているねぇ?」
「いますよ。水沢さんー、お客さん」
「はい。なんですか?」









音菜を呼んだ人。彼は映画作成部の副部長だった。






「俺、桜庭 一樹(サクラバ イツキ)。あの小説すごく良かったよ」
「ありがとうございます」
「それで、あれじゃなくてもいいからさ、映画の脚本書いてくれない?」
「えっ?でも……」
「お願い!一人が嫌なら友達誘ってもいいからさ」





真剣にお願いする一樹に戸惑いながらも待ってもらうことにした。






「じゃあ、よろしくね」








ずっと手を振ってくれてる一樹を見送っていた。
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