プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「そうか。じゃあ、ずっと一人だったのか」





少し、戸惑いながらも「うん」と言った。









言わなくちゃいけないのに隠してしまう。
別に悪いことをしているわけじゃないのに。











「寂しかっただろ…。電話の一本くらいしてくれたら良かったのに」
「寂しくなんてなかったよ。少ないけど、友達もいるし」








おじさんたちは少しびっくりしてる。











「友達、出来たのか。良かった、良かった」









中学の時から私は友達を作ろうとはしなかった。
その頃は、一人なら何も言われなかったと思う。













でも、一つ上の奈津子にはたくさんの友達がいたから

毎日、まっすぐ学校から帰ってきてすぐに机に向かってた私をおじさんたちは心配していた。
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