秘密な契約と掟破りな愛

「これで間違いないですか?」



カウンターへ出されたのは、間違いなく私の鞄とコートだった。念のため中を確認するとお財布や化粧ポーチがそのまま入っていた。



「はい。間違いないです」


「それではこちらにご記入お願いします」



婦人警官に出された用紙に名前や住所等を書いて鞄とコートを受け取り警察署を後にした。



それにしても…何か不思議な人ね。どうして鞄が帰って来てるのわかったんだろうか…。何だか謎めいた人だわ。


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