秘密な契約と掟破りな愛

溜め息を付き一人自分の家へと向かう。居酒屋から家へは歩いて30分ぐらいだから、運動がてら歩いて帰ろう。



電車を使うにも駅へ行くのが面倒臭いし、バスはもうとっくに終わってるから。いくら、人通りがあると言えど時刻が時刻だけに人通りが少ない。



早く家へ帰ってお風呂に入らなきゃ。カツカツとヒールの音と共に後ろから誰かが歩く音がする。私と同じ歩幅で歩く音…。



変な事はないと思うけど、念には念をよね…。私は鞄から防犯ブザーを出して握り締め先程よりも急ぎ足で小走りに歩くと同時に後ろの人も同じ速さで歩く音が響く。


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