秘密な契約と掟破りな愛
ハッとなり慌てて身体を起こした時には既に朝を迎えていた。時計を見ると時刻は朝の5時。辺りを見回すけど、彼が帰って来てる形跡はない。
「…まだ仕事?」
ソファで寝てたせいもあり、重たい身体で歩いてそっと寝室を覗くも、やっぱり彼の姿がない…。
どうしたんだろ…。すぐ帰って来るって言ってたのに。もしかして…何かトラブルに巻き込まれたとか…?
私はいてもたってもいられずに玄関から外へと出てマンションの廊下から下を見下ろした。