この手で紡ぐ神の欠片



  *

「では、お暇させていただきます」

しばらく他愛ないことを話した後
私は言った。

「うん。送ろうか」

立ち上がった私に続き
詠人も立ち上がった。

「うぅん、いい」

送ってほしかったが
甘えるのも嫌なので私は言った。

「わかった。じゃあ玄関まで」

いや、そこは粘れよ。

そう思ったけれど私は無言で頷いた。



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