この手で紡ぐ神の欠片
*
放課後になると私は真っ先に学校を出た。
部活動などには私は参加していない。
…そんなのクラスで、私と詠人ぐらいだ……。
変わらず、耳元でザワザワと色んなものの声がする。
「やっ!元気?」
そんな曖昧な声の中、澄んだハッキリとした少女の声。
「久し振り」
私はまるで友達のようにそれに普通に挨拶をした。
「たまっち、元気?試す系?」
語尾を上げて、
イマドキの女の子みたいに喋るのは
紛れもない
―――天使。