この手で紡ぐ神の欠片



「さすがにもう、疲れた」

溜め息を混ぜて私が言うと
またケタケタとカラスが笑い
非常に耳障りだ。

「疲れたなんて、脆弱な人間」

「人間が、もともと脆弱なの」

「あぁそうサ。脆弱な人間――それ故、貪欲で傲慢サ」

ならば、と
甲高い声でカラスが続ける。

「“力”が欲しいか?」

私はその提案にバッサリと

「もう“力”ならある」

斬り捨てた。

「それにね、こんな腐った世界では“力”なんて不要なのよ」

「そんなことはないサ」

カラスは黒い翼を動かして後
私の肩にとまる。



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