素顔の先輩と甘い休息

お昼休み、教室で繰り広げられる匠先輩と夏海先輩の話を何となく聞きたくなくて、私は教室を出た。


何してるんだろう…。


そんなことを思いながら、宛てもなく校舎を歩いていると、廊下で葛城先輩とバッタリ会ってしまった。


ビクッと体が反射的に強張ってしまう。


あの日…
特別棟の空き教室に閉じ込めたのは葛城先輩だったことが、翌日ハッキリと判明して…


匠先輩が“今度、翠央に手ぇ出したら絶対に許さない”って、葛城先輩に怒ってくれたらしいんだよね…。



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