小さな約束
―…次の日。
今まで熱中したことがない俺達には、それがなくなる悲しみを味わったことはなく、
光流に何と声をかけていいかわからず、病室にはドンヨリとした空気がただよっていた。
俺は健一のベットに潜りこみ、ひそひそと聞いた。
「なぁどうするんだ?この空気…昨日からずっとだぞ」
ぶっちゃけ耐えられない。
葉奈も健一のベットに入り込んできた。
「空気重いね〜。どうしよう」
健一はため息をついた。
「お前ら…こんな狭いベットに3人も入ると思うか?」
「思う思う」
葉奈は適当にあしらった。
「なぁ何て声かけたらいいんだ??」
「わかんねーよ」
健一はまたため息をついた。
「まぁ俺達にできることは黙って見守ることじゃねーの?」
葉奈は小さく口笛を吹いた。
「かっこいいこと言うね〜健ちゃん。まぁそうかもしれないね。あたし達、バスケとかわかんないしね」
心配だけど…と葉奈はつけたした。
そうかもしれない…。
今はそっとしといた方がいいのかもしれないな…。
そう思った瞬間、暗い病室に明るい声が響きわたった。