紅い月

行方

もう、どの位歩いたのだろう・・・?




身体は既に、ボロボロで歩くこともままならない。




「はぁ・・・はぁ・・・」




胸が痛い。





「大丈夫かぜよ?」





不意に声を掛けられ必死で閉じてしまいそうな瞳を開ける。





「誰・・・だ・・・?」




それを最後に凛は崩れるように倒れた。






















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