紅い月
「俺の名前は近藤 勇(こんどういさみ)だ。トシお前も名乗らんかっ!!」







「ちっ、土方 歳三(ひじかたとしぞう)だ。」






男は苦虫でも噛み潰したような顔をしてそう言った。









「・・・山内 凛(やまうちりん)」








私はそれだけ言った。






「凛殿、単刀直入に聞くがどうしてあんな所で倒れていたんだ?」







近藤はそう言って私の顔を見る。







「何故見ず知らずの者にそんな事を言わなければならない?」








「てめぇっ!!」







一瞬のうちに私の首元には鋭利な刀が添えられている。





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