あたしの秘密
「昨日の放課後??え、紗耶香になんて会ったっけ?」
智也は首を傾げて言う。
今は昼休みで、智也に呼ばれて屋上に来ている。
こっちの方が「??」だっつの!
「会ったでしょうが!!どうやったらあれを忘れられるのよ!?菅原にキスされたことも話したよね?」
これ以上は言えないの!
お願いだから伝わってよ!!
「付き合ってるなら普通のことだろ。自慢話か??オレになんの恨みがあるの?」
智也はあたしを軽蔑したように言う。
“付き合ってない”
その言葉を言えないだけで、こんなに伝わらないものなの??
「…ごめん。逆ギレして……。そっか。本当に付き合ってたんだ…」
智也は小さくため息をつく。
「何故かわからないけど、昨日の記憶が曖昧なんだ。気付いたら保健室のベッドにいたというか…」
げっ…。
もしかしてあたしが
o-_-)=○パーンチ☆
したせい…?
それで記憶ないの??
冗談でしょ!?
智也はそう言うとそそくさと屋上から去っていった。