あたしの秘密





「あーあ。フラれてやんの。だっせー(笑)」


菅原が嫌味をこめながら言う。



あたしは何も言わずに菅原を睨んだ。



「そんな睨むなよ。秘密は守ってるみたいだな?この様子だと」


そう言って菅原は、見下すようにあたしを見る。



ここで目を逸らしたら負けだ…。



と思って、思い切り睨んだのに……

菅原はニヤッと笑った。


「次、唯野に話しかけられたら『話しかけるのやめて』ってはっきり言えよ?さっきみたいに普通に会話してたら……」



そこで言葉を止め、あたしに近づいてくる。


「秘密バラすよ??」




そう耳元で呟いて、不適な笑みを浮かべて屋上から居なくなった。





菅原……あんたって、本当敵にしたくないタイプだわ。




秘密をネタに、あたし達の関係を操って……弄んでる。




なんとか…



…なんとか出来ないの????








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