吹いて奏でて楽しみましょう


私がそんな決意をしながら、いやいや吹いてると(自分の楽器なのに)


「楓ちゃん。」


「聡美先輩。」


やばっさっきの見られたかな?


「さっきの子知り合い?吹奏楽部に入るって?」


やっぱり見られてたー。


「いえただのクラスメートです。楽器が吹きたかっただけみたいで…、すいませんでした。」


なぜかあやまる私。


「うん、一年とか、ああいう子多いから先輩に言うとか、気をつけてね。」


苦笑いしながら言われた。


多いんだ。気をつけよ。



翌日、彼と目があった。


「金城、昨日ありがとな。また行くな。」


「だめ。言ったでしょ、あれ高価だから気安く扱うもんじゃないの。」


「なんで?昨日は吹かしてくれたじゃん。」


「吹奏楽部に入るのかと思ったからだよ。
あの後先輩に注意されたんだから。」


「マジで?ごめんな。」


「もういいよ。」


「吹奏楽部の練習ってグラウンドから見えるだろ?ちょっと気になったんだ。」


「へぇ~。」


そういえば、4階からもグラウンドで練習している部活生がよく見える。


ってことは逆にこっちも見られてんのか。




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