魔女のカウントダウン☆
『びっくりしたあ〜!!』
明かりと共に、照らし出された女の顔

俺は、唖然と女を見下ろしながら、叫んだ。

『あんた、誰だ!?』

『あっ、あんたこそ誰よ!?』

女は、ベッドから立ち上がると、俺に指を差す。

いやいや、お前の方こそと言い返したかったが、まさか、部屋を間違えたのではと思い、急いで、外に出た。
部屋番号と表札を確かめる。

2階の203号室。表札には、ちゃんと原田と書いてある。
ここは、確かに俺の部屋だ。

だが… あの女は誰だ!?

頭を悩ませていると、ドアが開いた。

『あの〜』と言いながら、女が顔を出す。

『貴方、もしかして幸ちゃんのお友達ですか?』

『幸ちゃん?』

小さい頃、母からはそう呼ばれていたが、今は誰もそんな呼び名では呼ばないし勿論、そんな友達もいない。
だから、違うと答えた。
『えっ、だって、ここ幸ちゃんの部屋でしょ?』

『幸ちゃんって誰?』

『相馬幸和よ。あたしの彼氏なの。ここは幸和の部屋でしょ?』

『相馬…幸和?』

女の言葉に、頭の中にピンッと一本の光の線が直線に駆け抜けた。

『相馬さんって言ったら、隣の202号室だけど?』


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