魔女のカウントダウン☆

その瞬間


『ドッカァァーーン』

直ぐ真上で、足元がぐらつく程の大きな音がした。
『花火だーーー!!』
振り返ると、ホテル内から大群がこちらをめがけて、押し寄せてくる。


『める、今年は特等席で花火を見よう!』

幸也が、あたしに微笑む。
『うん』

あたしは頷いて幸也を見上げた。


しっかりと繋ぎ合った手

あたしは、この手を一生、離さない。

彼が、この先 下を向いたら、あたしは、上を向こうと思う。


彼が、困っていたら、あたしは、無い知恵を絞って一緒に考えよう。


彼が、悩んでいたら、大丈夫だよ と背中をさすりながら、一緒に悩もう。


彼が、泣いたら… 心で泣いて、笑おう。


だけど、その後で 彼が笑ったら、あたしは、泣いてしまうかも知れない。


・・・嬉しすぎて。
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