ニオイスミレ



ベットから起き上がり、服を整えて先生の前まで立ち止まる。


先生はニヤッと笑った。



「なに笑ってるんですか」



「俺の名前知ってるか?」


「……」


はあ?そんなの知るわけないでしょう。


「おい。聞いてんのか」


「えぇと……。…誰でしたっけ?」


突然の質問にあたふたする私は、そういえばこの先生の名前知らないな、と今頃気付いた。


そして、あらためて名前を聞いた。


< 18 / 20 >

この作品をシェア

pagetop