ニオイスミレ



次の日、目を腫らしたまま学校に行く。



重い足どりで廊下を歩く。



たまたま、私が泣いた原因の彼に会う。



「どうしたんだ?!」


目を見開き、心配そうに顔を覗き込む。



誰のせいかしらね?


無自覚なのは昔からかわらないけど


ちょっとは気付いてほしい。


好きすぎる私の心を。



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