FAKE LOVE
「なー菜緒。こっち座んねーのかよ?」

「嫌。」

さっきお風呂からあがったばっかりの、まだ水の滴る髪の毛をかき上げて、倖介がソファで両手を広げている。
勘弁。
さっきまで倖介達がヤってたソファなんて絶対座んない。
私はさっきまで目を落としていた通帳にまた目を向ける。

「あっそ。なー菜緒。」

「……」

「菜緒ってばー」

「…」

「なーおちゃん。」

「!!」

「♪やっと俺の顔みたぁ。」

私の手から通帳を取り上げて、ニコッと倖介が微笑む。

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