COLORS【黄】Yellow Card 学園★注意報
アイツが来てから一週間、緊張の連続で生きた心地がしない。
この世に神様、貴方がおりますのならどうか元の平和な世界にしてください。
「何をお願いしているの?」
「ギャ~」
もう、アンタはエスパーか。何で私の行くところ行くところに現れるのよ?
って、隣の席か……足音くらいたててよね?
一睨みだけを彼に投げつけた。
「酷いなぁ、俺たち一緒に風呂に入った中だろう?」
黙ったまま、首を横に大きく振る。
そ、そんなの子供の頃の話でしょ? 周りの人が聞いたら誤解するじゃない!!
「俺は甘奈の白い肌忘れてないけどなぁ」
だから、そのイヤラシイ言い方止めてよ!! しかも、いつの間にか呼び捨てだし。
「お願いがあるの」
「何?」
「私の周りに現れないで頂戴!!」
「それは無理かな、席は隣だし」
「じゃ、授業中以外は現れないで」
「そんな事言っていいのかなぁ? ま、甘奈は絶対に俺を必要とするけどね」
何なのよ!! 何処からそんな自信タップリな感じが出てくるの?
あぁ、私が恋した皇子様は何処に……
静かに去って行った彼の後から今度は黒いオーラを放ちながら近づいてくる団体。
毎度のことながら、ウンザリするわ。香帆たちが来る理由は大体察しているけどね。
「カンナ、アンタ最近生意気度があがったんじゃない?」
「それは、それはお褒めの言葉ありがとうございます」
「空野くんに近づかないでよ!?」
「私もさ、今彼にそう言ったところなの。そんな事私に言わないで直接ヒカルにいったら?」
一瞬笑顔が広がったと思ったら、また怒りの形相に変わっていた。
貴女も忙しい人ね
「な、なんで名前呼び捨てなわけ!?」
えっ? そんな事で怒り?
「私たち、幼――」
「俺たち、付き合っているから。何か文句でもある?」
幼馴染だからそう言おうと思った言葉を、また戻ってきたヒカルの言葉にかき消された。
香帆たちは、ワナワナ震えている。
その様子が可笑しくて、ヒカルの言った意味を理解するのに時間がかかった。
この世に神様、貴方がおりますのならどうか元の平和な世界にしてください。
「何をお願いしているの?」
「ギャ~」
もう、アンタはエスパーか。何で私の行くところ行くところに現れるのよ?
って、隣の席か……足音くらいたててよね?
一睨みだけを彼に投げつけた。
「酷いなぁ、俺たち一緒に風呂に入った中だろう?」
黙ったまま、首を横に大きく振る。
そ、そんなの子供の頃の話でしょ? 周りの人が聞いたら誤解するじゃない!!
「俺は甘奈の白い肌忘れてないけどなぁ」
だから、そのイヤラシイ言い方止めてよ!! しかも、いつの間にか呼び捨てだし。
「お願いがあるの」
「何?」
「私の周りに現れないで頂戴!!」
「それは無理かな、席は隣だし」
「じゃ、授業中以外は現れないで」
「そんな事言っていいのかなぁ? ま、甘奈は絶対に俺を必要とするけどね」
何なのよ!! 何処からそんな自信タップリな感じが出てくるの?
あぁ、私が恋した皇子様は何処に……
静かに去って行った彼の後から今度は黒いオーラを放ちながら近づいてくる団体。
毎度のことながら、ウンザリするわ。香帆たちが来る理由は大体察しているけどね。
「カンナ、アンタ最近生意気度があがったんじゃない?」
「それは、それはお褒めの言葉ありがとうございます」
「空野くんに近づかないでよ!?」
「私もさ、今彼にそう言ったところなの。そんな事私に言わないで直接ヒカルにいったら?」
一瞬笑顔が広がったと思ったら、また怒りの形相に変わっていた。
貴女も忙しい人ね
「な、なんで名前呼び捨てなわけ!?」
えっ? そんな事で怒り?
「私たち、幼――」
「俺たち、付き合っているから。何か文句でもある?」
幼馴染だからそう言おうと思った言葉を、また戻ってきたヒカルの言葉にかき消された。
香帆たちは、ワナワナ震えている。
その様子が可笑しくて、ヒカルの言った意味を理解するのに時間がかかった。