探偵学園Q
「ねえリュウはさー。なんでこの学校入ったの?」



あたしとリュウはあの岡田律子が殺害された現場にきていた。
…というより、あたしが勝手にリュウについてきたと言うべきか。




「……なんで?」

「なんでって気になったから」

「……別に意味はないよ。じゃあユイはどうなの?」

「あたし?」




そういえばなんでこの学校入ったんだっけ…?

―ズキンッ



「……ッ」



まただ。
記憶があやふやな部分を思い出そうとすると、頭に鳴り響く頭痛。




「……ユイ?」

「え?あ、ごめん」



頭を抱えてふりむくとリュウがあの無表情な目であたしを見ていた。
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