うたよみ
あぁ、人間の体なんて不便なものさ。

肉体的にも精神的にも束縛されてばかりじゃないか。

あぁ、この魂だけで生きてゆけたなら、世界はなんて自由なものとなるだろう。
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透明図

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ファンタジー83ページ

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私は、私にしか見えない、私の透明図をぼんやりと眺めながら、みんなの彩り豊かなそれをうらやましく思っていた 私のそれは、ほのかに微熱を帯びていたけれど、透明に澄み切って漂い、いつもどこか所在無く思えて悲しかった 私自身もいつか、私の透明図のように消え入りそうだということを、そっと暗示させてくれる 私は、いったいどこにたどりつくのだろうか 春の訪れを告げる風は、いつも意外なほどに力強く、心地よいたわむれに私の涙と生命の種とを運んでいった やがてそれはどこかで絡み合い、新たな生命の萌芽となって実を結んでくれるのだろうか

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