さよなら、もう一人のわたし （修正前）

　あたしはご飯を食べることにした。

　あたしの相手役の人。

　それは即ち恋人役の人だった。

　あたしはどんな人なのかと期待と不安の入り混じった気持ちを抱いていた。



　授業が終わると千春が教室まで迎えに来た。

　弘は千春を見て、笑顔で挨拶をしていた。

　千春はいつものように隙のない笑顔を浮かべていた。

「帰ろうか」

　千春に促されて、あたしたちは学校を出ることにした。