さよなら、もう一人のわたし (修正前)
「二人ともリビングに入ろう。そこで話をしよう」

 あたしたちは監督に促されて、リビングに入った。

「いつここに戻ったんですか? 千春には?」

 あたしが今、一番気になることだった。

「今日、日本に戻ってきたらしい。それでここに直行したらしいよ」

 どうして千春に会いに行かないのだろう。

 千春は間違いなく会いたいはずなのに。

「近いうちに彼女たちには会うよ。今までのことを詫びないといけないから。

でもその前に一言君に礼を言いたかった。彼女を演じてくれてありがとう」

「いえ、あたしはまだ迷惑をかけてばかりですけど」

 あたしは突然の言葉に恥ずかしくなってきた。

 彼は優しく微笑む。
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