さよなら、もう一人のわたし (修正前)
 でも、綺麗に終わりというわけにはいかないようで

 後から編集作業などもあるらしく、あたしにもいろいろしないといけないことがあった。

 正確にはその時点であたしの仕事は終わりなのだろう。



 年内、なんだかんだでその作業に時間をとられた。

 センターにも出願をしていて、勉強の合間に残った仕事を片付けるそんな日々を送っていた。

 母親が実家に戻るのを春と決めたのは、そんな事情を父親から聞いたと思えなくもない。

 彼はそれ以降、特に父親らしい顔をすることはなかった。


 そして、尚志さんから電話がかかってくることも




 一度もなかった。

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