さよなら、もう一人のわたし (修正前)
第四十一章 もう一度
 オーナメントが街を照らしている。

 あたしの胸に一つの思い出が蘇る。

 ちょうど一年前、尚志さんと偶然出会い、何度も泣いたクリスマスの日だった。

 あのときは世界が終わってしまったような気がして、立ち直れないかもしれない。

 そう思ったあたしを支えてくれたのは杉田さんだった。

 杉田さんは永遠に知ることはないだろう。

 それでも尚志さんが好きだと痛感した今でも、杉田さんは大切な人だった。

 恋とは違う、多分、親友とか兄のようなそのような気持ちだったのだとも思う。

 その気持ちがもしかすると千春に尚志さんの居場所を聞こうとも

 積極的にその居場所を確認しようとも思えなかった

 大きな理由だったのかもしれない。
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