先生の青
「それからだ
フミが おかしくなっていった
夏休みが終わって
学校が始まってから
フミの
遅刻や早退、欠席が増えて
カナが言うには
バイト先の男と
付き合い始めたらしくて
無断外泊も増えたって
オレ、てっきり
その男にハマって
フミは他の事を
おろそかにしてる
そう思った
サインは確実に出されてたのに
オレは気付いてなかった
大学の推薦も決まった冬
カナに頼まれて
フミを自分の部屋に呼び出して
話を聞こうとしたんだ
オレが呼び出して来るか
かなり不安だったけど
フミは素直に来た
最近おかしいぞ
どうしたんだ?
フミに訊いても
何も言わない
時間だけが流れて
沈黙にも耐えきれなくなった
オレは最悪なことを
フミに言った
『カナに心配かけんなよ』
フミが一度 真顔になってから
苦笑いをして
『私、バカだな』
一言だけ呟いて帰って行った」