先生の青
バカにしてるよ
人をなんだと思ってるの?
「安心しな、市花
父さんは警察沙汰にはしない
あの話はお前を連れ戻すため
少し脅しただけだ
警察沙汰にしたら
それこそお前に傷がつく
まあ、あのセンセーは
もう この街には
いられないだろうけど」
…………先生…………
先生のところに帰りたい
先生のところに帰る
こんな家おかしいよ
狂ってる…………
ベッドから立ち上がると
英雄さんも椅子から
弾かれるように立ち上がり
伸びてきた その腕に捕まる
「離してっ!こんなのイヤ!」
英雄さんに羽交い締めにされ
逃れるため、手も足も使って
目一杯暴れた
「先生のところに帰る!
こんな家イヤだ!
先生のところに帰るっ!」
「許されないんだよ!
自由なんてないんだ!
オレにもお前にも
自由なんてないんだ!」
「離してぇ………」
叫ぶと涙がこぼれた
どんなに力を振り絞っても
やっぱり英雄さんの力には
勝てない
それでも諦めるわけには
いかなかった
先生のもとへ帰りたい
泣いて暴れても
英雄さんの身体は
ビクともしない
そのうち
舌打ちが聞こえて
私の身体が浮かんだ
英雄さんに抱き上げられ
身体はそのまま
ベッドに投げられた