戦国ライフ-もうひとつの空-

―――…


兄上)「その顔…やっと思い出したようだな。」


「…あの日、城に火を放ったのも…兄上ですね…。」



兄上)「そうじゃ。今更何を申す?お前を救う為だろ?

なのにお前は、このわしを裏切り、逃げおったのだ!」



「よくそんな事を!あの火事で、母上も父上も…全て失ってしまった。

それなのに…!兄上はまたこんな事を繰り返すのですか…くッ!!」


ガシッと私の首を掴むと、その鋭い瞳を私に向けた。


兄上)「わしのせいか?お前のせいだろ?

どうだ?いっそこのまま二人で死ぬか?それも悪くない選択であろう。」



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