‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「異能の持ち主は、“御使い”とも呼ばれます。

森羅万象に宿る神(シン)に影響を与えることが出来るのです。

凪。

貴女の場合は、神の活動を停止させることが出来るようですね。

そのため、人などの生き物は、堪え難い睡魔に襲われたような状態になるのです。

ですが、まだ、制御は出来ないみたいですね」




「凪の力・・・・・・、制御出来るようになるの!?」




 凪が、縋り付くような真摯な眼差しを向ける。




 甚兵衛が、こくんと頷いた。




 凪にとって、異能の力は、忌まわしいものだった。




 今までは、制御しようとさえ思わなかった。




 自分の力がどういったものかさえ、あまり関心が無かったといってよい。




 これまでは、能力の発動と停止しか出来なかった。




 威力や効果範囲は、その時その時で変わる、極めて不安定なものだったのだ。




 それだけに、“制御する”という概念は、凪には真新しく、重荷だったものが、軽くなったかのような気にさせてくれた。
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