みひつの天然色
唇が、異様に痛い。
反射的に涙で目が潤む。
あたしはあまりの痛みに、そのテーブルに突っ伏したまま、動けなった。
痛い痛い痛い。
じっとそれに耐えると、少しだけ、痛みがひいてゆく。
何とか顔を上げると、怖い顔でにらんでいたさっきの女の子が、急に、血相を変えて逃げ出した。
何事かと周りで見ていた人たちは、あたしから距離を取って沈黙している。
冷たいもんだな。
心細くなっていると、
「伽羅!?」