みひつの天然色


あたしは眼鏡もウイッグも、無しで登校した。

「伽羅ちゃんって、かわいい」

とか言われながら、上の空だった。

唯一も、新たに寝込んだ透夜も学校にはいない。

「伽羅ちゃん、彼氏いないんだよね?」

「ダメダメ、唯一がいるじゃん」

「って、あいつはただの幼馴染だろ?」

「じゃあ、透夜?でも、あいつ地味じゃん」

「何言ってるの!?速川くんって、美形だよ~」

何か、周りで勝手なことを言ってる。

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