【短編】鐘の音が聞こえる
朝の光はとてもまぶしくて、私の目を容赦なく照らしていた。



窓から射す柔らかい光…



目をこすりながら、ゆっくりと身体を起こし、時計を見た。



不思議な夢…



とても心地が良くて、暖かな気持ちになっていた。



ふと枕元に視線を移してみる。



私は驚きのあまり、目を見開いてしまった。








そこには、缶コーヒーが転がっていたのだ。



私はそれを手に取った。



「…冷たい」



当たり前か…



しかし、ハッキリ覚えている。



駅前の自販機で、ケンに買ってあげた缶コーヒーだったのだ。









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