キミの隣に
「まだ聞いてないからっ!
返事もしてないからっ!」

釘をさす。

『じゃあ、早速本題で
悪いんだけど、来月の頭
予定はいってる?
なかったら、ライブ頼めない?』

「やるっ!」

警戒していた割には、
詳細も聞かずに答えていた。

『サンキュー
やってくれると思ってたんだ。
早速、連絡しておくから、
あとの事、よろしくねっ』

先生は脳天気に答える。


「里奈ちゃん、待って!
詳細教えて。」

電話を切りそうな
先生をとめた。

『ああ。忘れてた
アンプラグドなんだけど、
渡辺さん、経験ありでしょ?

ギターの、鷹尾先生から
頼まれたんだけどね。
私、実家帰るから、
その日無理でね。

そしたら、渡辺さんを
紹介しろって、うるさくて。

腕前は知っての通りよ。
譜面、渡したいらしくて、
連絡先教えちゃうからね♪』


鷹尾先生ってば
めっさ、ギターうまいじゃん!


・・・うちのギターさん達には
好感度、最っ低だけど。


まいったな。

文句、言われるかなあ?
 
 





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