キミの隣に
 
「俺も行こうか?」

「大丈夫だよ。
この辺、土地勘あるから。
直ぐに戻るから、
待ってて。」

そう言って、鞄から
財布と携帯を取り出す。

「俺と一緒にいるの、嫌?」

センセの言葉に、
笑みが零れる。

何、かわいい事
いってるんだか。


「嫌なわけないじゃない。
そもそも、嫌なら
来ないでしょ?」

むしろ、『好き』に
近いでしょ?

名前も知らないのに、
キスされて
恋人でもないのに、
プライベートゾーンに
呼ばれて・・・

私は、そういうのに
ファジーだからいいけど、
うるさい奴だと、
セクハラで訴訟されるよ?

気をつけてよ?
センセ


「ねぇ、センセ。
何か買ってくるものある?
ついでに買ってくるよ?」 

そう聞いた私に
このオトコは・・・

「んじゃ、ビール500ml
カートンでよろしく。

あ。あと、コンドームと。」



・・・してやったりと
いった表情で、

そう、いいやがった。


  

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