キミの隣に
二人の興奮が冷めたあと、
簡単な自己紹介を終え、
鷹尾君が場をしきり始める。

「えっと・・・
じゃあ、譜面渡すんで、
今日は、サイズ調整の
仮ぎめして、
これからの流れを話すから。

あボーカルの分も、
譜面いんのか。」

譜面が足りずに、
ピタッと動きがとまった。

「センセ、私、
コピーいってくるよ?」

「ああ、じゃあ、
わりぃけど頼むよ。」

原本をあずかり、
私は小部屋を出た。


それにしても・・・


この子達の時間に合わせて
練習するのって、どー考えても
時間的に無理なんだけど。

大丈夫かなあ。

鷹尾君から、
ホントはこーゆー交渉しちゃ
ダメなんだけど・・・って、
いいながらも、
彼等と組んでやって欲しい、
相談してきたんだ。

それは、一週間程前の事で。


仕事もあるし、
無理だっていったら

『俺が、あいつらに
教えてんだから、
お前は、基本、
俺とあわしゃあいいんだよ。
お前の間は、
俺が、伝承すっから。』

って、わかるような
わかんないような事を
言ってたのよねぇ。


コピーを取り終えて、 
鷹尾君に原本を返した。


 

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