キミの隣に
なんて・・・
意味深な言葉を
吐くんだか。


ほんと、誤解されても
しらないよ?



・・・こんな事に

なったって、
しらないんだから。


ガラス面のスクリーンを
限界まで下ろし、
教室の外を確認する。


誰もいないよね。


「じゃあ・・・

樹里(ジュリ)、
今日は、お疲れさまでした。」

センセが、目を見開いて
こちらに、バッと
視線を向ける。


私が、名前を知ってる事に
驚いた?


「おやすみ」

その薄く開いた唇に、
キスをして
柔らかな髪を撫でて言った。


 


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