ふたご王子に恋をした
「おっそ!」


待ち合わせ時間の11時を過ぎても旭が来ない。


自分から誘っといて遅刻とは何様だよ!


来たら1発殴ってやろ。



腕組みしながらイライラしていると携帯が鳴った。


旭だ!



『もしもし!?ごめん、今ドコ!?』


「駅ですけど。もう帰ってもいいですかー。」


『ダメダメ!待って!あと5分でつく!今電車乗ったし!』


電話の向こうからは電車の発車音やら放送やらで騒がしかった。




「…わかった。急いできてよ!」


『うん!』


「ったく………わっ!」


携帯を閉じてバッグに入れると、誰かが思い切りぶつかってきた。


「…ちょっと、ジュースこぼれたんだけどー!」


目の前にいたのはケバケバしい派手なギャル2人組。


ギャルの胸元にはジュースのシミがベッタリついていて、足元にはカップに入ったジュースがこぼれていた。


どうやらあたしとぶつかった衝撃で落としたらしい。



「マジ最悪!」


「え、あぁ、ごめんなさい!」



てゆーか、ぶつかってきたのはアナタですけど!


とりあえずその場を丸くおさめるためにあたしはペコリと頭を下げて謝った。



「ごめんじゃすまなくねー?」


「はい?」

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