ふたご王子に恋をした
階段を降りていると、千夏が思い出したように口を開いた。



「そういえば!紗結ちゃんから聞いた?」


「え、なにを?」



「あら、その様子だとまだ聞いてないんだ?」



もしかして朝、何か言おうとしてたことかな?



「朝、昨日千夏には言ったんだけど…て、意味深な前置きつきで話を振られたんだけど…途中でやっぱりあとで話すって言われちゃって…」



「あぁ、じゃあそれだな。」


「なに?どーしたの?深刻な話!?」


「あとで聞くならあたしが言う必要もないと思うんだけど…」


「そうだけど、今その話切り出したのアンタじゃんか!超気になるじゃんか!あたしのこの行き場のないモヤモヤ感をどーしてくれんの!」



「わーかったよ!落ち着けっての!」



顔をぐいっと近付けるあたしの身体をうざったそうに押し離す千夏。



「あとから紗結ちゃんに聞いたとき、ちゃんと知らないフリしてよ?」


「がってん承知のすけ!」


「言葉のチョイスが古いよ。」


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