ふたご王子に恋をした
女の子たちは血相を変えてトイレから飛び出していったけど、俺もヒナも怒りはおさまらなかった。


「……見られちゃった…ね。」


「…なにこれ…いつからやられてたの…」



「いつからって…今日が初めてだよ?たまたま運が悪かったってこ……」



「うそつくなって!前からだったんじゃないの…?もしかして…身体の青アザも…」




俺の言葉に真美の肩は少しだけ震えていた。



「違うよ?ホントに…大丈夫…平気だから…」



「平気なわけねーだろ!!」



自分でも驚くほど大きい声が出た。



「なんで…言ってくんないの…?俺って、そんなに頼りない?」


「……ないよ。」


「……え?」


「言えるわけないじゃん!!言ったら…心配するに決まってる…旭にも、ヒナにも心配かけたくないよ…笑っててほしいもん。あたしのせいで怒ったり、迷惑かけたりしたくないよ…あたしが我慢すればいいだけだもん!うわあぁぁん!」


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