君はまた僕を好きになる。

「敦史…?

どうしたの?

それに、あたし…

どうして「あっくん」って…」


ギクッ…


「ねぇ~敦史…

あたし…変なの…」

ビクッ…

「な…何がか…?」


「何がって…

今まで、言おうかどうか…悩んでたんだけど…


あのね…」



まさか…
優香の記憶が元に戻ったのか?

イヤッ!そんなハズはない!

優香の記憶がもしも戻っていたとしたら

優香は、また
僕のそばからいなくなってしまう……


優香が、僕の隣りにいるという事は

まだ、記憶が完全に戻ったわけじゃない。


落ち着け…
落ち着くんだ…




< 135 / 353 >

この作品をシェア

pagetop