君はまた僕を好きになる。
高校卒業と同時に
1人暮らしを始めた俺の部屋に
優香が突然会いに来た時も
優香は、ただ
『会えなくなった兄に会いに来た』
とだけ俺に伝えたから
俺もまた
『そうか。よく来たな』
とだけ伝え、兄や妹という
俺が勝手に作り上げた理想的なバランスの関係を崩す事なく
ましてや
その関係を崩す気持ちさえないに等しい気持ちで
接していたし
他に彼女だって…いた…。
だから
彼女の事を普通に話す俺の顔をニコニコしながら聞いていた優香が
影に隠れて泣いていた事さえ気づかなかった…。
そして
気付いた頃には
優香は、まるで俺を避けるように
全くといっていい程、会いに来なくなっていた。