君はまた僕を好きになる。
「そんな事したら…金…かかるだろう…」
「大丈夫よ。タクシー代ぐらい。
あたしだって、もういつまでも子供じゃないし、ちゃんと働いているのよ。
自分の家に帰るぐらいのタクシー代はもっているわよ。」
そう言って
自分のバックの中からゴソゴソと財布を取り出し
中を確認する優香の顔色が急に青ざめていった。
「どうした…?」
「あ…財布の中…
1000円しか入ってなかった…」
「プッ…」
「あっ、ヒドイ笑わなくったっていいじゃない。」
「だってさ、財布の中1000円しか入ってない奴が、どうやってタクシーで帰るんだよ…ったく…
優香こそ、そういう忘れっぽいところ
少しも変わってないな…
ホント…あの頃のままだよ…」
そういって笑うことで不思議な程
温かなものを感じた。