君はまた僕を好きになる。


「前園さん、前園優香さん。」




「前園さん、呼ばれているよ。」



「えっ?あ、あたし?」



「そうよ、他に前園さん、いないでしょ。どうしたの?

ズーッとボーとしてるけど」



「なんでもない、ただ、」



「ただ?」



「空を眺めていただけ。青いなぁ~って。空をさ。」



「ふぅ~ん」




「前園さん!何度呼んだらいいの!?」



「ヤバい!店長怒ってるよ!」



「は、はい!」





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