君はまた僕を好きになる。
朝─…余り眠れなくてスッキリしない重たい頭のまま
リビングに向かうと
「おはよう。」
いつものように
ソファーに腰掛け
新聞を読みながら
珈琲を飲んでいる
敦史がいた。
「お、おはよう。」
「オレ、きょう早いからもう行くな。」
立ち上がり、新聞と珈琲をテーブルに置く敦史
「う、うん」
「きょうも遅くなるから、先に休んでていいぞ」
と鍵と財布をポケットに突っ込むと
「じゃあ、行ってくるよ」とサッサと出掛けていった。
「あ、じゃあ」
敦史のペースに流され
何も聞けなかった…